ふるさと納税のすすめ
番外編。
先日確定申告を済ませました。
2015年は職場を異動することがなかったので本来ならば確定申告は不要でしたが、ふるさと納税のためだけに確定申告をしたのです。
ふるさと納税をやっていない人に話を聞くと、大抵、
「ふるさと納税がお得だっていうのは聞いたことがあるけど、確定申告が面倒だしよく分からないからやってないよ」
と返ってきます。
確かに確定申告は多少めんどくさいですが、一度やり方を調べて実際やってみれば大した手続きではないことが分かります。
大したことのないデメリット(確定申告)を大げさにみるあまり、大きなメリット(ふるさと納税返礼品)を得るチャンスをみすみす逃していませんか?
特に、以下に当てはまるような人でふるさと納税をしてない人がいたら、相当もったいないことをしていると思われます。
・単身
・生命保険などに入っていない
・住宅ローンがない
・大した医療費かかってない
・職場異動がない(収入が1か所から)
・年収700万以上
上の5つに当てはまっていると確定申告が非常に楽(デメリット小)な上に、年収がある程度あると貰える返礼品の額が大きい(メリット大)ので、それでふるさと納税をしていないとしたら利得計算が出来ないのか、あるいは強い信念を持っているかのどちらかでしょう。(別にいくつか当てはまっていたとしても確定申告はそんなに大変じゃありません。)
初めて2016年分からふるさと納税をやってみようかな、と思った方のために自分が納税している流れを1年を通して解説してみたいと思います。
⓪ ふるさとチョイスにクレジットカード情報を含めて登録
ふるさとチョイスはかなり多くの自治体の情報が揃っている上に返礼品を割と探しやすく、寄付履歴など管理できるのでおすすめです(そもそも他をまともに使ったことがない)。
ふるさと納税の手続きを簡単にするために、納税方法はクレジットカードのみにしましょう。カードのポイントも貯まるしお得です。
① 納税限度額のあたりをつける
前年の源泉徴収票や月々の給料から年収を予測し、シミュレータや目安となる額の表を使っていくらぐらいまで納税できるか(2000円負担で済むか)を見積もっておきます。正確な納税限度額は12月にその年の源泉徴収票が出るまで分かりません。少なめに見積もって11月まで納税し、12月に源泉徴収票が出たら限度額まで追加で納税する、というのが良いと思います。
② 欲しいものに納税していく
私は普段買わないような果物をメインに、高級な調味料、日本酒、チーズ、海産物などが返礼品のところに納税していました。これによって生活が豊かになった気がします。(摂取カロリーも増えましたが。)とことん生活費を浮かせる目的で野菜、米なんかを中心にしてもいいんじゃないでしょうか。
③ 返礼品と一緒に(or別に)届く寄付証明書を取っておく
大事です。確定申告で使います。ちなみに本来確定申告が必要ない人で、納税先が5か所までであれば確定申告が不要になるというワンストップ特例制度というものがあります。納税額が少なければそれを活用するのもありだと思いますが、限度額が20-30万で私のように平均1か所納税額1万だとあっという間に5か所を超えるので無意味です。(まあそんなに確定申告を恐れる必要はありません。)
④ 翌年3月の確定申告期限日までに書類を作って郵送する
上の方に挙げた条件に当てはまるような人の場合は、手元に源泉徴収票、寄付証明書(、予定納税額のメモ)を用意して、国税庁のHPから確定申告の書類を作りましょう。別に難しいことはなく、誘導に従って数字を入力していくだけです。出来上がったPDFを印刷し、源泉徴収票、寄付証明書と一緒に封筒に入れて管轄の税務署に送れば終了です。
⑤ 指定した口座に還付金が還ってきて、翌年の住民税が一部控除される
納税額-2000円分が全て還付金として還ってくる訳ではありません。一部は翌年の住民税を控除するという形で還ってきます。そういう制度なので。
結果として、2000円で(年収が多ければ多いほど大量の)返礼品が手に入ることになる訳です。
後はよくありそうな疑問・意見など。
・なんで2000円でこんなに色々もらえるのか意味が分からない
お金の流れを考えれば分かりますが、損する(お金を出している)のは国と自分が住民税を納めている自治体です。大抵は都会に住む人が地方に納税する形になるため、結果として国と大都市から地方にお金が流れつつ、それを仲介する我々に返礼品が届くという形になります。(東京23区なんかは億単位で減収になってるみたいですね。)地方にとっては特産品やその土地をアピールするチャンスにもなりますし、普通に地方交付税として予算を出すよりはよく出来たシステムだと思います。(もちろん色々と問題点があるのも承知。)
・年収が少ないからあまり納税できないんだけど
そう、限度額が数万円だと、確かにメリットは小さいかもしれません。ニュースで広く取り上げられたりしてますが、実は本当に大きな恩恵を受けられるのは年収がある程度以上の人だけです。(そういう制度なので。)
ふるさと納税は、税金負担の重いと言われる中流階級(医師、特に勤務医の大多数)を救済するという意味も実はあるんじゃないかと思います。救済しようとしてくれているのだから活用しましょう。
・別に食べ物とかいらないんだけど
外付けHDD、食器、タオル、旅行券なんかもありますよ。
ではでは。