脳外科 resident notes

若手脳外科医による(基本的に)脳外科レジデントのためのブログ。病気のことや手術のことについて語ります。

解剖

穿通枝について

かなりふわっとした、全くアカデミックではない、でも大事な穿通枝についての話をしてみます。 穿通枝は、基本的に(相対的に)太い動脈の側枝として存在します。例えばM1(2-3mm)から起始するLSA(300-700μm)のような感じですね。 当然ながら、主幹動脈の方に…

前頭洞の処理

basal interhemispheric approachなどで解放されることがある前頭洞ですが、うまく処理しないとその後に髄膜炎・脳膿瘍などをきたして大変なことになることがあります。 今回はその辺りを扱ってみたいと思います。 前頭洞は副鼻腔の1つで、鼻前頭管という管…

解剖の理解や新たなapproachの習得について

まとまりのない雑記です。 頭頸部の解剖は先人たちによって詳細なところまで明らかにされており、approach法もありとあらゆる方法が考案され、少しずつ改良されることで確立されています。 デバイスの進化がない限り画期的なapproach法というのはちょっと出…

後頭下筋群の解剖まとめ

現状実際に目にする機会が少ないこともあって時間が経つと忘れがちな後頭下の筋群。 自分用のメモという意味も含めてまとめてみます。 前提として、出てくる最低限のkey wordを理解しておきましょう。 上項線:superior nuchal line 下項線:inferior nuchal…